LossTime 16/04/02  Jクラブを格付け





今日の日本経済新聞に面白い記事が載っていました。
題して「Jクラブを格付け」。
Jクラブの経営力を格付けしたもので、清水の順位は10位タイ。2014年のデータを基にしたものなので、経営的には前体制のもの、かつJ1の扱い。また、この年は降格争いをしたこともあり、勝ち点1あたりのチーム人件費等を評価した「経営効率」、売上高におけるチーム人件費の比率等を評価した「経営戦略」の評価が非常に低くなっています。
サッカーのクラブ経営は一般企業の経営とは違うのでしょうが、こういう情報・データを警鐘ととらえず経営の改善を怠ってきたツケが今の“体たらく”をもたらしたのでしょう。


2014年マネジメントカップJ1順位表
総合点 マーケテ
ィング
経営効率 経営戦略 財務状況
1 浦 和 141 46 27 31 37
2 C大阪 137 58 19 28 32
3 鹿 島 125 45 24 20 36
4 FC東京 123 30 21 28 44
5 G大阪 121 51 15 18 37
6 横浜M 118 42 23 24 29
7 新 潟 115 31 26 31 27
8 広 島 111 37 19 28 27
9 川 崎 108 44 20 12 32
10 仙 台 96 41 24 16 15
清 水 96 34 16 16 30
神 戸 96 32 19 17 28
13 徳 島 94 26 14 17 37
14 名古屋 92 43 16 10 23
15 85 42 9 13 21
16 鳥 栖 82 35 19 10 18
17 甲 府 81 25 24 16 16
18 大 宮 61 23 7 7 24

記 事 内 容
 サッカーJリーグの各クラブを経営の観点から順位付けしたらどうなるのか。Jリーグが公表した2014年の財務情報を基にコンサルティング会社のデロイトトーマツが「Jリーグマネジメントカップ」と題して算定したところ、J1の優勝が浦和、J2は松本山雅になった。
 同社はJ1、J2、J3の全51クラブのビジネス・マネジメントをマーケティング、経営効率、経営戦略、財務状況の4つのステージに分類。各ステージでマーケティングは平均入場者数、スタジアム集客率、新規観戦者割合、客単価、経営効率は勝ち点1あたりのチーム人件費と入場料収入、経営戦略は売上高におけるチーム人件費の比率、販管費百万円あたりの入場料収入、財務状況は売上高、売上高成長率、自己資本比率と項目を立て、それぞれに独自のKPI(重要業績評価指標)を設けて点数化したという。
 項目ごとに一番多いポイントを稼いだクラブにはJ1なら18点を与え、2位は17点、最下位の18位は1点をつける。そうやってステージごとの合計点を算出。その結果4つのステージの総合点(ビジネスマネージメントポイント)が最も多かったのがJ1は浦和で、J2は松本山雅、J3は町田ということになった。 浦和は経営効率、経営戦略の2部門でトップ。財務2位タイ、マーケティングも3位と安定した成績で141点を獲得した。2位はウルグアイ代表のフォルランの獲得で新規観戦者割合を伸ばすなどマーケティング部門トップのC大阪がつけた。14年シーズン後にJ2に降格したC大阪はフィールドマネジメントに失敗したが、ビジネス的には成功していたようだ。
 J2は球技専用競技場のメリットを生かす松本がマーケティングと財務でトップになり、2位磐田の大差をつけた。3位は経営戦略部門1位の讃岐、4位は経営効率部門1位の札幌。
 J3は総合得点75点で長野と並んだが、マーケティング部門で上位の町田が1位に選ばれた。
 本邦初のランキング作成という試みについて同社の里崎慎スポーツビジネスグループ・バイスプレジデントは「公開された情報だけを基にしたランキングなので粗さはある」という。地域貢献活動などは点数化しにくいためランキングに反映されていない。それでも「財務を公開しているJリーグだからできた。経年で積み重ねて見ていけば、価値が出るとおもう」と市場を活性化する議論のたたき台になることを期待している。



<< Back | Page Top | Next >>