16/02/29
オーストラリア 3 - 1 日本


16/03/02
日本 1 - 1 韓国


16/03/04
日本 1 - 2 中国


16/03/07
ベトナム 1 - 6 日本
リオ五輪出場の可能性がなくなったなでしこは、若い選手中心でベトナムを迎え撃った。
キンチョウスタジアムに集った多くの未来のなでしこ達が見守る中「これ以上無様な姿は見せられない」と超ガンバった若手。6得点で初勝利!この試合、今大会の中で一番なでしこらしいサッカーをしたのではないか。
結局五輪出場権を得たのはオーストラリアと中国。傷心のなでしこ達に川渕氏の言葉を贈ろう。



16/03/09
日本 1 - 0 北朝鮮
本来ならFIFAランクでアジアトップの日本と2位の北朝鮮の対戦なのに。本来なら決勝戦的な位置付けの試合なのに。この試合はただの消化試合。
でも、リオ五輪出場権は逃しても北朝鮮には負けられない。その想いは選手達も一緒。いや、相手が北朝鮮だからではなく常に勝利を目指すのがなでしこ。消化試合に全力を尽くす姿に、なんだか涙が出てきそうだ。重圧(日の丸)を背負う姿に、なんだか涙が出てきそうだ。
それにしても、決勝点を決めた岩淵(22歳)は小野伸二にかなり似ている。そして今大会のなでしこMVPは、間違いなく横山(AC長野パルセイロ 22歳)だ。
考えようだが、この大会は“昭和”のなでしこの終わりと“平成”のなでしこの始まりを告げる大会となったのではないか。







LossTime 16/03/06  「レジェンドからの提言」ダイジェスト






毎シーズン作成される「イヤーDVD」。さすがに2015シーズンの「イヤーDVD」には、恒例のおちゃらけ企画はまったくなし。代わりにレジェンド四氏(澤登正朗氏、戸田和幸氏、三浦泰年氏、川渕三郎氏)からエスパルスへの提言が収録されています。
忙しいみなさんのために「レジェンドからの提言」のダイジェスト版を作成しました。ご覧ください。




澤 登 正 朗
まず、一言でいえば“悔しい”という気持ちになる。これまでも降格してしまうのではないかというシーズンが何回かあったが、うまくそれを乗り越えてきた。昨シーズンもギリギリ最終戦で残留ができた。
今シーズンにかけるそれぞれの想いから一致団結する気持ちが開幕戦は見え、内容・結果が良かったが、二戦目からは「あれあれっ」という感じになった。
私自身も彼らのプレーを見て、(選手個々は)戦ってはいるがチームとしてどうやって戦うか、どうやって勝ちを拾うかが見えなかった。個人は頑張ろうとしているがチームとしてどうやって点を取ってどうやって守るのかが明確ではなかった。ある程度自分たちの色・形を捨てても良かったのではないか。
ひとりひとりは今の選手達の方が技術は持っているのではないかと思う。ただし、“試合で使う技術”ではないのかもしれない。試合は技術も大事だが、どちらかというとハートが一番大事だ。どれだけ局面をひとりで打開するか。サッカーは11人でやるが、局面は1対1だ。
“エスパルス愛”を持っていない、そんな選手は要らない。契約している以上はそのチームにすべてを注ぐ、それが当たり前。結局はそこだ。どれだけチームのためにすべてを出し、この一戦にすべてを出せるかだ。何かあったら移籍すれば良いと思っている選手が多いのではないか。そういうスピリットを植え付ける指導者も必要だった。


戸 田 和 幸
僕は勝手に「僕の血はオレンジだ」と思っている人間なので、やっぱり残念だ。でも過去数シーズンの成績を見れば、一般的には「ついに落ちちゃったね」と言われるが、それとは違う想いがある。残念のひとこと。
6月に練習に参加して思ったのは、練習開始の2分前に選手達がみんな出てくる。練習中も声を出しているのはコーチだけ。ひとつひとつのプレーに対するこだわりや緊張感がない。終わった後も選手達はスッと(クラブハウスに)上がって行く。ある意味衝撃を受けた。
そもそもの目的は、友達になるために集まっているわけではない。自分は何が出来るんだ。何をもってチームに貢献できるんだ。それができなければチームを去らなければいけないということをもう少しシビアに考えてほしい。俺は「ひとりでも良いからこの中で生き残って行くんだ」という強い気持ちを持ってその時間(練習時間)を過ごしている選手がいないと感じた。
まずはJ2降格を受け入れること。受け止めて、きちんと“何がどうなってこうなった”のかはっきりさせる。じゃないと正しい方向に向かない。


三 浦 泰 年
「時間が経って少しずつ気持ちが変わって行くのかな」と思っていたが、その時に感じた悔しい気持ちが今も変わっていない。その瞬間その場所にいた僕が受け入れなければならないとどこか受け入れる自分もいた。
悔しいと同時に受け入れなければいけない。「よく20年間J1で走り続てくれた」とポジティブにそういう言葉を残さなければいけないと自分を納得させている。
エスパルスはいつ試合をしても怖かった。胸を張り自信を持っていた。そんなに強くない時でも、自分たちで自信を発信して(エスパルスらしい)雰囲気を出していた。それは対戦相手としては非常に怖かった。それが、清水が失いかけている部分だ。
上がらなくても良いサッカーをすれば良い。30年40年後も二度と落ちないサッカーが築ければ良い。エスパルスはどういうサッカーで日本一目指すのか、世界一を目指すのか、しっかり持てているのかが今後何十年先につながって行く。エスパルスには、それを短期間で築ける土台がある。
(昇格のためには)純粋にサッカーに費やす時間をより増やすしかない。好きなことをひとつ止めてでも好きなサッカーに打ち込むべきだろう。もうひとつ止めて昇格の道を引き寄せる。どれだけ才能があってもすべてを手に入れることは難しい。


川 渕 三 郎
ガバナンス、チーム強化に対する“思想”が足りなかった。栄枯盛衰はあり、チームとして落ちることはありうること。中期長期、展望の基に強化してゆく。そういう考え方をこれを機会にしっかり持ってほしい。
そこが清水エスパルスに一番欠けていること、だからこうなった。
反省する材料としては“一番痛い目”にあったことでちゃんと反省できるのではないか。要はそれをきっかけにどうクラブとしてチームとして目標設定をして、魅力的なチームに育ててゆくかそこが勝負だ。ただ、あんまり挫けることはないよ、人生良くある話だから。
Jリーグが出来てからエスパルスのユースからからこれだけの選手が出てきたという感じはしない。“サッカーどころ”と言われることをキチンとやってきたの?要は原点に戻って全部見直すということだ。僕らの年代は「サッカーの町清水」という認識はあるが、これからの若い人が「サッカーの町清水」と思うの?そういうところまで来ている。
エスパルスのファンの皆さん、いつもエスパルスを、Jリーグを応援していただきありがとうございます。いずれ皆さんの期待に応えられるエスパルスが戻ってきますから、皆さんの応援があってのエスパルスなんで、皆さんの変わらぬご支援をお願いします。


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